佐藤真砂

佐藤真砂

エフェメラのはかなさに魅せられた
表参道の古書店主

日本ではまだ珍しいエフェメラの専門店として、19世紀末から20世紀を生きた人やかつて存在した事物の痕跡(一次資料)を扱う。商品の性質上、世界で1点だけというものも少なくない。商品の多くが3台の朱色のキャビネットと書類用の箱に収められている風景はこの店ならでは。欧米の古書店やコレクターからの引き合いも多く、希少性の高い逸品は、国内外の著名な美術館や博物館、研究機関に収められている。2021年11月に開業25周年を迎え、FRAGILE BOOKS に参加。特に希少性の高いもの、解説を加えたい商品は「今週の一冊」でご案内しています。

Profile

Masago Sato
1961年東京生まれ。立教大学経済学部経済学科卒。株式会社パルコ、PRプロダクション等を経て1996年、大岡山(現・目黒線)駅近くで古書店「日月堂(にちげつどう)」を開業。2002年、表参道に移転。床を赤、棚をオレンジ色に塗りこめた4.5坪の店が話題となる。2009年、表参道の同じビル内で現在の店に再度移転。10坪の店舗は火・木・土曜日の週3に限り営業している。扱い中心分野は芸術・美術・デザイン 並びにモダニズム・ 都市文化関係、日欧文化交流に関する歴史・相互影響関係(とくに日仏関係)、 表象文化研究など。1910~30年代を中心として 19世紀末~1960年代頃までに発行・制作された書籍から紙モノまで。