【漢聲雑誌について】 漢聲雑誌の設立は1971年に発行された英文雑誌 "ECHO of Things Chinese" が前身。本誌は当初、台湾を拠点に中国の文化を外国人、そして海外で生まれ育った華僑に向けて紹介する雑誌でした。その後台湾と中国間の行き来が可能となり、より深層文化を求めた彼らは、必然とばかりに活動拠点を北京へ移し、地域を分割して実地調査をスタートしました。こうして中国人による中国人のための漢聲雑誌が生まれました。 漢聲雑誌は「中華の」「伝統の」「生きた」「民間の」文化を、調査し整理して、1冊あるいは1セットの本にすることをテーマに文化大革命が進行中の1970年代にスタートした書籍シリーズです。編集長である黄永松の「いま自分が行動しなければ、間に合わない」という使命感と、今この瞬間にも中国・漢人の伝統文化が消失している、という強い危機感が設立のきっかけとなっています。