無常の車|オマル・ハイヤーム

Bibliographic Details

Title
The Rubáiyát of Omar Khayyam / 無常の車|ルバイヤート
Author
Omar Khayyam / オマル・ハイマーム
Artist
コイズミアヤ / Aya Coizumi
Year
2022
Size
h30 × w240 × d 240mm
Weight
30g
Materials
Paperback ( Rubaiyat of Omar Khayyam, translated by Ryosaku Ogawa, Iwanami Bunko) page, glue/ 文庫本 (『ルバイヤート』オマル・ハイヤーム 小川亮作訳 岩波文庫)のページ、糊
Edition
Unique
Condition
New / 新品

Series of the amount and the location of the stories / 物語の量と在処シリーズ

本は手の中にあるけれど
物語の在処は
本とは別の地平にある 

岩波文庫『ルバイヤート』(オマル・ハイヤーム/訳 小川亮作)の第5章に収録されている「無常の車」(No.57~73)のページを切り刻み、一文字も落とさずに、糊で貼り合わせた作品。糊で重ねた効果か、縁に沿って、盃のように湾曲している。

素材に使用したのは、日本語の初版からすでに70余年が経つ『ルバイヤート』。日本でもっとも読まれているペルシア文学作品の一つで、その内容は、日常に目を伏せて幻想を抱くのではなく、現世の刹那的な人生をみつめる数々の詩で構成されている。イスラム圏ではめずらしく、大酒飲みの詩人でもあることも面白い。下記にその1篇を抜粋する。:

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雲は垂れて草の葉末に涙ふる、
花の酒がなくてどうして生きておれる?
今日わが目をなぐさめるあの若草が
明日はまたわが身に生えて誰が見る?

 ーーーNo.61, 第5章『ルバイヤート』

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物語が解体され、文字となったひとつひとつのピースをできる限り意味を生み出さないように貼り合わせていく過程で、この作品は文字が混ざりながら織り込まれている。



Text by 乙部恵磨

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