Lluís Domènech i Montaner | リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー

Bibliographic Details

Title
Lluís Domènech i Montaner | リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー
Artist
Rivotorto Pieces / リヴォトルト・ピーシーズ
Year
2023
Size
h105 × w105mm / each (5 pieces can be stored in a special paper box)
Materials
Tanto paper, Antique paper from the storage house, Mohuru(bulky paper), Bil Color(textured paper), TS-3(embossed paper) / タント、 蔵から出てきた紙、モフル、ビルカラー、TS-3
Edition
Unique
Condition
New

Includes booklet explaining the work, 5 pieces can be stored in a special paper box. / 作品解説冊子、5枚セットで、まとめて専用の紙箱に収納できます。

ムンタネーの色彩は
バルセロナの光。
手のひらに紙の温度を感じて。

サグラダファミリア (Sagrada Família) の参道をまっすぐに進むと、その突き当たりに、整然としたバルセロナの街路でひとりひねくれて、斜め45度を向いた建物がある。それが建築家ムンタネー (Lluís Domènech i Montaner / 1850-1923) が手がけたサン・パウ病院 (Hospital de Sant Pau) だ。

かつて「ガウディ(Antoni Gaudí / 1852-1826)に出会う旅」と称して向かったバルセロナの旅で、なによりも圧倒されたのがサン・パウ病院で目にした色彩だった。スペインの空の下でしか成立しない配色は、ビビットすぎるようで、なぜか心地よさを覚える不思議さがあり、ムンタネーの計算通りの設計に感服せずにはいられなかった。

もしも同じものが日本にあったとしても、美しいと思うことはないと思う。強い光に照らされた大地に湧き立つ空気と香り、海から漂う風になびく樹木や果実や草花があって、それを熟知して操ることができたムンタネーがいてやっと成り立つ成果だったのだから。

建物とその壁面を飾るタイルをイメージして、斜め45度を向いた紙の重なりを、空色の箱に閉じ込める。けれどそれはバルセロナのその色とは違う。いま私たちがいるこの場所にも、心地よく癒してくれる色彩があるのだから。そしてそれを誰かにお裾分けできる封筒も添えて。


Text by Rivotorto Pieces


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<参考文献>
◇ Jordi Vila i Marta『SANT PAU  RECIBTE MODERNISTA』


【注意点】
・保管の際は高温多湿、直射日光を避けてください。
・天然素材を使用しておりますので、置かれた環境により風合いや質感が変わることがございます。経年変化としておたのしみください。

【商品について】
・作家による手づくりの作品解説の冊子が付きます。
・作品を挟んで保管できる紙製カルトンにお入れしてお届けします。
・作家による手づくりの紙製マグネット式フレームをセットでお届けします。
・作家と選んだおすすめの額装もご用意がございます。
 ご希望のお客様は、info@fragile-books.com までご連絡ください。別途ご案内させていただきます。

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フラジャイル博覧会

Passage of Paper Textile
紙々の断章
2023.4.1 - 2023.4.30
展示アーカイブを見る

Rivotorto Pieces(リヴォトルト・ピーシーズ)による初めての個展「Passage of Paper Textile / 紙々の断章」を開催します。作家のふたりが幼少より恋い慕ってきた先人たちの名を冠した「紙のテキスタイル」による作品群です。聖人や絵本作家や建築家など、古今東西からこんな人たちが登場します。アッシジの聖フランチェスコ、須賀敦子、レオ・レオニと小島悳次郎、シャルトルのベルナルドゥス、ティントレット、ダンテ、ジョット、白井晟一、俵屋宗達、ウィリアム・モリス、エドゥアール・ヴュイヤール、ピエール・ボナール、ムンタネー、ミケランジェロ、ヘルメス、ディオティマ、バーバラ・サンソニ、エルジェ、吉野弘、ルソー、フリードリヒ2世、シモーヌ・ヴェイユ、アルド・マヌーツィオ、ピカソ、マスダジル洞窟にいた人。作品ごとに付いてくるそれぞれの人との出会いを綴ったメッセージもなかなか。

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