Aldo Pio Manuzio | アルド・マヌーツィオ

Bibliographic Details

Title
Aldo Pio Manuzio | アルド・マヌーツィオ
Artist
Rivotorto Pieces / リヴォトルト・ピーシーズ
Year
2023
Size
h175 × w115mm
Materials
Handmade Washi paper made by Kenzo Miyake / 三宅賢三さんの漉き和紙
Edition
Unique
Condition
New

Includes booklet explaining the work / 作品解説冊子付き

目次、ノンブル、小型本。
書物に血脈と骨格を与えた
アルドに捧ぐ、八つ折りの紙片。

”Festina lente” =「ゆっくり急げ」。

それはイタリアで古くから使われてきた格言。それを自社のプリンターズ・マークとしていたのがアルド・マヌーツィオ (Aldo Pio Manuzio / 1449-1515)だった。出版から印刷に至るまでを一手に担っていたアルドは、中世ヨーロッパの本作りにおける数多くの革新によって、歴史にその名を残すことになった。アルドという名前は知らなくても、私たちがいま文庫本を手にしているのはアルドの業績なくしてはありえなかったのだ。

キリスト教支配、言論統制の厳しい時代にいて、アルドはヴェネツィアに工場を構え、古代ギリシャ語やラテン語の翻訳書の出版に力を注いだ。また活字や紙の開発、新しい造本形態、目次やノンブルの配置など書式設計、それに伴う安価な出版に至るまで、良本の企業化に成功した。

書物という形態はいまも親しまれている一方で、テクノロジーの超高速な発展は止まることなく、いまでは誰もがタップひとつであらゆる言語や思想と出会うことできる。それはとても便利なこと。いまやそれなしには生きることが不便にさえ思える。

けれども切に思う。私たちは得体の知れない大きな力によって押し流されて、もはや減速することもできなくなっていないだろうか、と。

1501年、アルドが八つ折り判で初めて出版したウェルギリウス (Publius Vergilius Maro)の著作集 (Vergilius) を模して、紙を編んでみた。ゆっくりと正確に、急いで糊の乾かぬうちに。アルドが過ごした時代から変わらぬ時間の中で、よく学び、よく作ること。アルドの商標に表象される「イルカ」のように、綺麗に波に乗るために。


Text by Rivotorto Pieces


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<参考文献>
◇ 塩野七生『イタリア遺聞』(新潮社)
◇ ハビエル・アスペイティア『ヴェネツィアの出版人』(作品社)
◇ アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯』(柏書房)
◇ ジョルジュ ジャン『文字の歴史』(創元社)


【注意点】
・保管の際は高温多湿、直射日光を避けてください。
・天然素材を使用しておりますので、置かれた環境により風合いや質感が変わることがございます。経年変化としておたのしみください。

【商品について】
・作家による手づくりの作品解説の冊子が付きます。
・作品を挟んで保管できる紙製カルトンにお入れしてお届けします。
・作家による手づくりの紙製マグネット式フレームをセットでお届けします。
・作家と選んだおすすめの額装もご用意がございます。
 ご希望のお客様は、info@fragile-books.com までご連絡ください。別途ご案内させていただきます。

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フラジャイル博覧会

Passage of Paper Textile
紙々の断章
2023.4.1 - 2023.4.30
展示アーカイブを見る

Rivotorto Pieces(リヴォトルト・ピーシーズ)による初めての個展「Passage of Paper Textile / 紙々の断章」を開催します。作家のふたりが幼少より恋い慕ってきた先人たちの名を冠した「紙のテキスタイル」による作品群です。聖人や絵本作家や建築家など、古今東西からこんな人たちが登場します。アッシジの聖フランチェスコ、須賀敦子、レオ・レオニと小島悳次郎、シャルトルのベルナルドゥス、ティントレット、ダンテ、ジョット、白井晟一、俵屋宗達、ウィリアム・モリス、エドゥアール・ヴュイヤール、ピエール・ボナール、ムンタネー、ミケランジェロ、ヘルメス、ディオティマ、バーバラ・サンソニ、エルジェ、吉野弘、ルソー、フリードリヒ2世、シモーヌ・ヴェイユ、アルド・マヌーツィオ、ピカソ、マスダジル洞窟にいた人。作品ごとに付いてくるそれぞれの人との出会いを綴ったメッセージもなかなか。

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