Red Angle
Bibliographic Details
- Title
- Red Angle
- Artist
- MIGUEL ÂNGELO MARTINS & LAURA PILAR DELGADO
- Translator
- Miguel Jarimba, Leticia Pérez Alonso
- Designer
- Roberto Vidal, Oscar Martin [estudio ryo]
- Images
- Carolina Vieira, Hélder Folgado (Porta33)
- Publisher
- Self-published / 私家版
- Year
- 2016-2018
- Size
- Box: 170 x 125 x 30mm / Booklet: 112 x 418mm
- Weight
- 80g
- Language
- Spanish & English / スペイン語、英語
- Printing
- Risograph 1-ink (red)
- Materials
- Red elastic band cord held, metal split-pins, wooden dowels, screw wall plug and square bend screw hook
- Edition
- 40 Signed / サイン入り
- Condition
- New
- ISBN
- 978-989-33-3534-5
Red Angle
これも本である。日本の菓子折りのように帯が巻かれた手のひらサイズの箱を空けると、赤いゴム紐と留め具、そして簡単な説明書きの紙が入っている。これは、作者ミゲルが用意した芸術を購入者が実践することではじめて完成するプロジェクトでもある。まず、ゴムの両端についている2本の木製ダボを壁に固定し、留め具を線の中央上部分に固定する、この留め具はつまり「頂点」となる。
ミゲルはこの本で、絵画の実践に不可欠な技術的・機能的な「角度」について考察している。特に透視図法について、角度という要素は極めて重要なのに対して、この議題については作品の背後に追いやられてしまった。実際に、遠近法の歴史は古代ギリシャで紀元前5世紀ごろに始まったと考えられているものの、ヘレニズム時代の画家たちは、作品に奥行きのある錯覚を作り出すことはできても、正しい表現を実現するための正確な数学的法則を理解していたという証拠は見つかっていない。
この作品では、これまでの芸術を支える要素は可視性を獲得し、その結果、主要かつ自律的な要素となったことを伝えている。
http://www.essentialvermeer.com/technique/perspective/history.html