Mystery of the Palace Crown / 官冠神秘抄

Bibliographic Details

Title
Mystery of the Palace Crown / 官冠神秘抄
Publisher
Manuscript / 写本
Year
Unknown
Size
h240 × w170 × d10mm
Weight
80g
Pages
70page
Language
Japanese / 日本語
Binding
Japanese-style book binding / 和綴じ
Materials
Japanese paper / 和紙
有職故実の研究では欠かせないとされる「冠帽図絵」。武人における帽子の作法が、絵と文章で示される。本書は「冠帽図絵」の写本と見られるが、精密な再現が試されている。日本の帽子の歴史は古く、五世紀頃の埴輪に帽子の装飾まで遡れる。「古事記」や「日本書紀」には、早くから「冠」や「笠」などの語が見られる。飛鳥時代の603年には冠位制度が敷かれ、701年に大宝律令が制定されると、礼服用の礼冠と朝服・制服用の頭巾の冠が被り物となった。さらに平安時代になると、冠が公服に使われ、同時に私服用には烏帽子が用いられるようになる。烏帽子とは黒塗りの帽子という意味で、貴賤の別なく成人男子の日常不可欠の被り物とされた。貴族は絹や紗で製作し、庶民は麻布製のものだったが、室町時代末期から庶民のほとんどが烏帽子を被らなくなり、貴族は紙製のものを使うようになったとされている。
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