echo (murasaki) / 具本昌
Bibliographic Details
- Title
- echo
- Artist
- Koo Bohnchang / 具 本昌 (クー・ボンチャン)
- Editor
- Director + Editor + Publisher: Osamu Kushida / 櫛田 理
- Designer
- Nobuhiro Yamaguchi + Midori Yamaguchi / 山口信博+山口美登利
- Images
- Koo Bohnchang / 具 本昌 (クー・ボンチャン)
- Publisher
- FRAGILE BOOKS
- Year
- 2025
- Size
- h310 × w230 × d6mm
- Weight
- 500g
- Pages
- 84pages
- Language
- English / 英語
- Binding
- Retchoso binding / 列帖装
- Materials
- Main paper: Haimenou 64.5kg, Sleeve paper: Curious TL-N 176kg / 本文用紙:ハイメノウ 64.5kg、スリーブ用紙:キュリアスTL-N 176kg
- Edition
- Limited edition of 100 copies / 限定100部
- Condition
- New
Bookbinding: Akie Tsuzuki ,Limited edition of 100 copies, numbered and signed./ 造本:都筑晶絵、番号付き限定100部。サイン入り。
「消えゆく石鹸」を撮りつづけた
具本昌のライフワーク。
部数限定の特装本。
二度と再生することのない世界では、どんな物質も例外なくその存在をすり減らしていくさだめにあります。建築も、人間も、書物も、道具も、白磁も、この不可逆な時間からは逃れられない。使うほどに小さくなり、キズつき、最後には泡になって消えてしまう石鹸は、そんな時間の痕跡そのものなのです。
写真家のクー・ボンチャン(具本昌)は、世界各地で見つけた石鹸を日用として自ら使い古し、その消えゆく肖像を撮りつづけてきました。この本は、そんな彼のライフワークからこの数年のあいだに撮り下ろされた未発表作を含む40作品を選び直した特装版です。
タイトルは「echo(エコー)」といいます。100部限定のエディションです。かつて石鹸を包んでいた薬包紙のようなぬらっとしたワックスペーパーに印刷し、それを製本家の都筑晶絵さんが列帖装という方法で一冊ずつていねいに製本しています。
かさなった石鹸をぼんやり眺めていると、逝きし日のおもかげのようにも、親しい友や家族のポートレートのようにも見えてくるから不思議です。
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著者プロフィール
具 本昌
クー・ボンチャン
1953年、韓国ソウル生まれ。延世大学の経営学科を卒業後、ドイツに留学しハンブルク美術大学で写真を学ぶ。1985年に帰国して以降、アーティスト兼展覧会キュレーターとして韓国写真界を牽引し、そのシンプルでミニマリスト的な写真言語は、韓国のアートシーンに独自の存在感を確立してきました。2025 年には写真家として初めてサムスン・ホアム賞(SamsungHo-Am Prize)を受賞。白磁や仮面、石鹸や古道具といったものが内に秘めている小さな物語を拾い集め、わずかな時間の痕跡に視線を注いでいます。著書は『White Vessel / 白磁』(Yido / 2015) 『新版 くらしの宝石』(BONBOOK / 2023)ほか多数。