新しい飛行機 / 1951年

Bibliographic Details

Title
The New Airplane, 1951 Edition / 新しい飛行機 1951年版
Publisher
Hakua shobo / 白亜書房
Year
1951
Size
h257 × w182mm
Weight
100g
Pages
40 pages
Language
Japanese / 日本語
Binding
Center-stitch binding / 中綴じ
Condition
good

20世紀はヒコーキの時代だった。
この本にも、小さな翼がついている。

ライト兄弟の初飛行は1903年。2つの戦争をはさんで、飛行機の実用化は急速に進み、戦闘機に限らずじつにさまざまなヒコーキが生まれた。1951年に白亜書房が刊行した本書は、ヒコーキのもたらした発見という視点から、輸送機や救命機、海軍機やヘリコプターを紹介している。終戦から5年、やっと「新しい飛行機」が浮上するようになったともいえる。

とはいえ、北朝鮮と韓国のあいだで朝鮮戦争が勃発した渦中に刊行されている。1950年に北朝鮮の南下から始まり、アメリカが南を支援して盛り返し、中国軍が北を支援して泥沼化。ようやく53年に北緯38度線で休戦協定が成立したものの、南北は分断されたまま現在に至っている。

この本の福耳は、アメリカのボーイング社が開発した大型爆撃機B-47「ストラトジェット」を紹介するページの角に見つかった。この「B-47」は幾度も日本を爆撃したB-29の後継機で、朝鮮戦争が始まるとアメリカで大量生産された次世代型爆撃機だった。6発のジェットエンジンを搭載し、最初から核爆弾を装備できる構造で、10トンの爆弾をかかえたまま時速960キロで飛べたという。しかしながら、アメリカは「B-47」を対ソ連の最終兵器として温存。朝鮮戦争に投入されることはなく、多くの新技術を搭載したまま、その技術を後継のB-52「ストラトフォートレス」などに引き継いだ。

実戦に投入されることはなく、
出番のないまま退役したB-47は、大きな搭載量を活かして偵察や気象観測などに使われたという。日本でも、台風を観測しようと、1964年には派生型であるWB-47気象観測機が、横田基地に配備されたという記録が残っている。


«目次»

口絵
・コンソリデーテッド バルティXC   -99型輸送機
・ブリストル ブラバザン1型旅客機
・ボーイングXB-47型 ストラトジェット爆撃機
・コンソリデーテッド バルティB -36型爆撃機
・現用航空機のいろいろ(アメリカ)
・航空機のうつりかわり
・未来の飛行機
爆撃機
競う空の巨体
飛行機の組立
・製作~完成
・改装〜修理
ヘリコプター
海軍機
練習機と水上機
"コメッド"ジェット旅客機(内部の構造)
音より速いスカイロケット
世界の航空路
空中給油
救命装置
軽飛行機
飛行機輸送のいろいろ
オートジャイロとヘリコプター
ジェットとロケット
戦闘機


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