荒井良二 原画 «絵本になる前の絵本» op.7
Bibliographic Details
- Title
- Ryoji Arai Painting «Pictures before a picture book» op.1 / 荒井良二 原画 «絵本になる前の絵本» op.7
- Artist
- Ryoji Arai / 荒井良二
- Year
- 2022
- Size
- H250 × W200mm (paper size)
- Weight
- 15g (without frame)
- Materials
- Paper, Acrylic paint / 紙、アクリル絵の具
- Edition
- Unique
Signed by Ryoji Arai after purchase. / ご購入後に荒井良二さんの直筆サインが入ります。
op.7 題名:
「あ お兄ちゃん わたしの知らない歌を歌ってるでしょ。」
一枚一枚の絵を描いて、その絵だけで一冊をつくろうと思った。それも、絵本のように始まりと終わりをしっかり決めることをしないで、これまで描いた原画をただ集めるのでもなく。あとで一枚の絵から一冊の絵本がつくれるくらいの、そんな絵を描いてみたいなぁって。
———『絵本になる前の絵本』荒井良二 巻末インタビューより
書籍『絵本になる前の絵本』のために、絵本作家の荒井良二さんが描き下ろした23枚の原画の内の1枚です。あたらしい物語が生まれそうな気配が感じられる、そんな奥行きのある絵になっています。
書籍では、ぐっとディテールに寄ったページを設けて、荒井さんのドローイングの素晴らしさを伝える工夫をしていますが、もちろん原画を間近で見るに越したことはありません。原画には、実物だけがもつ夜空の星の瞬きのような、唯一無二の美しさが宿っています。
それぞれの作品の題名は、日記を歌にしたような名前がついています。荒井さんもご自身で作詞作曲をされたり、バンドのボーカルとして歌うこともあるそうで、そんな所以から今回作品番号を楽譜の番号の頭に付くOp.を採用しました。
更に、今回はフラジャイル博覧会開催期間(11月5日〜11月30日)限定で、荒井さんが選んだ特別な額縁もご購入いただけます。(※額縁単体でのオーダーは承れません)
今回のテーマ「暗い色の絵」に合わせて、特別に荒井さんに選んでいただいたオーダーフレームです。いくつかの候補の中から荒井さんが選んだのは、ピカピカキラキラな額縁ではなく、ずっと昔からそこに在ったような、長い時間を共に過ごす喜びを感じさせてくれる額縁でした。この額縁は、泥汚しを施したアンティーク調の逸品。ランダムな下地が泥によって汚され風合いを出しています。泥による仕上げは手作業によって仕上げられるため、ひとつづつ異なる表情を見せてくれる一点モノ。しっかりとした厚みがあり、均一でない仕上げが、絵の味わいをより深めてくれます。
FRAGILE BOOKSでは、より自由に多様にアートを愉しんでいただきたいと考えています。お気に入りの絵に合わせる額縁も、妥協せずに中身の絵を選ぶように選んでみて欲しい。絵画のフレームや、彫刻の台座など、アートが落ち着く場所となる「家」も含めて、ご提案していきたいのです。
Text by 乙部恵磨
【商品内容】 <原画+マット> ・販売期間:2022年11月1日〜11月30日 ・お届け日:12月1日以降順次発送となります。 ・商品内容:原画をブックマット(挟み込むタイプ)に入れてお届けします。 ・マットサイズ:インチサイズ(内寸H270* W220mmのフレームに最適)です。 ※ 別売りオーダーフレーム:コチラのページからご購入いただけます。 |
23点の題名リスト:
1. ぼくの日記を歌にしてみる。ぼくじゃない誰かのことのように思ったよ |
Photo by Masako Nagano
荒井良二 Ryoji Arai
絵本作家。1956年山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、絵本を作り始める。1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童文学図書展特別賞を、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で数々の絵本賞を受賞。美術館での キューレーションから展覧会、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラスト、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督など多方面で活動。主な絵本に『はっぴぃさん』、『ねむりひめ』、『きょうはそらにまるいつき』、『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』、『こどもたちはまっている』など。日本を代表する絵本作家として知られ、海外でもその活動が注目されている。