Ann Hamilton

Ann Hamilton

アン・ハミルトンが何者であるか
うまく伝えることができない。
ただ、本が好きなことはたしかだ。

アン・ハミルトン(Ann Hamilton)は1956年、オハイオ(アメリカ合衆国)生まれのヴィジュアル・アーティスト。カンザス大学でテキスタイル・デザイン、イェール大学で彫刻を学び、1999年には、現代美術の国際展であるベネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれる。アン・ハミルトンの活動を定義することはむずかしい。彼女は、テキスタイルアーティストで、ボディアーティストで、パフォーマンスアーティストやインスタレーション・アーティストであり、写真家・建築家・セットデザイナー・手作りオブジェの職人である。FRAGILE BOOKSにとっては、類例のないアートブックをつくるビブリオビブリでもある。代表作には、2012年には、マンハッタンのアッパー・イースト・サイドにあるパーク・アベニュー・アーモリー(Park Avenue Armory)のThe Wade Thompson Drill Hallでインスタレーション「the event of a thread」がある。元兵器庫だったという巨大な空間を使ったインスタレーションで、部屋の中央には巨大なカーテンのような白い布、天井からはたくさんのブランコが吊るされ、参加者がそれに乗ってスイングすると、その大きな白い布が波打って揺れてかたちを変えるというインスタレーション作品だった。

Profile

Ann Hamiliton(アン・ハミルトン)
1956年、オハイオ州リマ生まれ。1979年にカンザス大学でテキスタイルデザインのBFAを、1985年にイェール大学で彫刻のMFAを取得。1985年から1991年まではカリフォルニア大学サンタバーバラ校で、2001年からはオハイオ州立大学芸術学部教授を務める。

【主な受賞歴】
国立芸術メダル
ハインツ賞
マッカーサーフェローシップ
米国アーティストフェローシップ
NEAビジュアルアーツフェローシップ
ルイスコンフォートティファニー財団賞
スカウヒーガン彫刻メダル
グッゲンハイム記念フェローシップ

Public Collections

  • パークアベニューアーモリー(2013)
  • ピューリッツァー芸術財団、セントルイス(2010)
  • グッゲンハイム美術館、ニューヨーク(2009)
  • 熊本現代美術館(2006)
  • La Maison Rouge Fondation de Antoine Galbert、パリ、フランス(2005)
  • Historiska Museet、ストックホルム、スウェーデン(2004)
  • MASS MoCA、ノースアダムズ、マサチューセッツ(2003)
  • ハーシュホーン博物館と彫刻庭園、ワシントンD.C.(2003、1991)
  • ワナス財団、スウェーデン、クニスリンゲ(2002)
  • 池田晃ギャラリー、タウラ、日本(2001)
  • リヨン現代美術館、リヨン、フランス(1997)
  • Stedelijk Van Abbemuseum、アイントホーフェン、オランダ(1996)
  • シカゴ美術館(1995)
  • ニューヨーク近代美術館(1994)
  • テートギャラリー、リバプール(1994)
  • ディア芸術センター、ニューヨーク(1993) ロサンゼルス現代美術館(1988)