フラジャイル博覧会|ベニヤブック展



ベニヤブック展
Veneer Book

期間:2023年8年1日〜31日
場所:FRAGILE BOOKS|オンライン展示室を見る


作家在廊オープンデイ

FRAGILE BOOKSのアトリエを1日だけ開放し、「ベニヤブック」誕生の背景を巡って、関連映像を鑑賞しながら、作家を囲んで語り合います。お申し込み方法はこちらから。先着順、参加費は2,000円(税込)です。

2023年8月19日(土)13:00〜 / 15:30〜 / 18:00〜


開催概要

8 月のフラジャイル博覧会は、芸術家藤井光の「ベニヤブック」を特集します。このマルチプル作品群 (日本の戦争美術1946) は、2022年に東京都現代美術館で開催した日本の戦争絵画をめぐる藤井光のインスタレーション作品がもとになっていて、展示が解体された後のベニヤ廃材を組み直した木箱に2冊のドキュメントブックと映像データ、作品タグが収められている。


ベニヤブックの題材は、戦時中に描かれた日本人の絵画。終戦後GHQは取り扱いに困っていた。それは「芸術作品」なのか「軍事的プロパガンダ」なのか、と。紆余曲折ののち、昭和21年8月、マッカーサー最高司令官は「できる限りの戦争画 (計153点) 」を上野の美術館に集め、価値を見積もることにした。

はたして、藤井光が作品化した本と映像のディテイル (細部) からは、イデオロギーを超えた絵具の痕跡と、画家の手仕事による筆跡が浮かび上がる。うやむやな過去をあいまいな現在に結びつける藤井光のインスピレーションは、いつも忘却の彼方からはじまる。


Message

展覧会が終わると大型のインスタレーション作品は
破棄されてしまうものが多くあります。

歴史にアプローチした作品を、ある時代の一つの場所で終わらせずに、未来に残る仕組みを探りました。

そこで「箱(BOX)」を使ったアート作品を構想し、イメージ(映像)やテキストを配置する容器のかたちを試行錯誤しました。

すると、「本」のようなかたちになりました。偶然ではなかった気がします。私にとって記憶を容れておくもっとも身近な箱が本だったからです。アート作品や過去の記憶を「読む」という経験をして頂けたら幸いです。


藤井光


Profile

藤井光
Hikaru Fujii

美術家/映画監督

芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと、様々な国や地域固有の文化や歴史を、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて検証し、同時代の社会課題に応答する作品を、主に映像インスタレーションとして制作している。その方法論は、各分野の専門家との領域横断的かつ芸術的協働をもたらす交点としてのワークショップを企画し、そこで参加者とともに歴史的事象を再演する「リエナクトメント」の手法を用いるほか、参加者による活発な意見交換を促す議論の場を作り出すなど、過去と現代を創造的につなぎ、歴史や社会の不可視な領域を構造的に批評する試みを行っている。

web site : https://www.hikarufujii.com/
Face book : Hikaru Fujii
Vimeo:Hikaru Fujii

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主催:FRAGILE BOOKS